62回秋田わか杉国体レポート

9月29日 美郷町仙南公民館

9:00 受付、ライセンスチェック

     欠場選手申請書、自転車検査申告書(競技規則に不適合の場合)提出

10:15 監督会議

11:00 ロードコース視察(希望者)

16:30 開会式

9月30日 美郷町・大仙市特設ロードレースコース

・成年〜松田 究君、阿部 嵩之君 ・少年〜熊坂 和也君、高宮 正嗣君

 1周37.4kmの、小さなアップダウンと比較的平坦なコースを成年は4周、少年は3周、先頭から3分であしきりと言う厳しい条件で争われました。少年高宮君は1周目の落車に巻込まれダウンチューブに穴があき、無念のリタイアとなりましたが、松田君、阿部君、少年熊坂君はいずれも先頭集団で周回を重ねました。少年は3周目4人が逃げそのままゴール、熊坂君を含むメイン集団は1分10秒遅れで、熊坂君は13位でした。また、成年は3周目から阿部君を含む13名のトップ集団、2分遅れて松田君がいるメイン集団が形成され、4周目にメイン集団が追いつくかに思われましたがそのままゴールし、先頭集団の阿部君は残り500mの最終コーナーでスパートしましたが、追いつかれて惜しくも9位、メイン集団の松田君も19位でゴールし、少年、成年ともに大健闘しました。

10月1日 六郷自転車競技場

・成年スプリント予選〜鍋谷 潤一君

 200mのフライングタイムでの予選、タイムが伸びずに上位16名の8分の1決勝へ進めませんでした。

・タイムトライアル〜小野寺 保君  

 団抜のため無理をせず、1分13秒台のタイムでした。

・少年エリミネイション〜高宮 正嗣君

 集団の外側上方に位置取り、難なく、余裕で決勝に進出しました。

・ケイリン〜中本 典孝君

 スタート直後から外側の前方で周回、最終周回のまくりももう一歩、敗者復活戦にまわりましたが全国の壁は厚かったようです。

10月2日 六郷自転車競技場

・4km団体追抜競争予選〜小野寺君、阿部君、熊坂君、高宮君

 ホームからのスタートの際に少しつまずきましたが、各ラップ23秒から24秒台で周回を重ね、バックスタートの山口県を猛追、最終周回で追いついた際に山口県の選手が交代し進路を塞いだためブレーキがかかりタイムロスとなりました。予想タイムを上回ったものの1/4決勝には進めず4分43秒2の17位でした。

・成年4km速度競争予選〜阿部 嵩之君

 他県の先頭の3名がホームとバックを取り、後は着順で準決勝に進出と言うレース展開になりました。ホーム、バックとも取れませんでしたが、冷静な試合運びで最後の周回に後方集団から抜け出し4位でゴールし予選を通過しました。

10月3日 六郷自転車競技場

・少年ポイントレース予選〜熊坂 和也君

 23名が出走し、上位10名が決勝に進出する1組目、3周目にトップ通過し5ポイントを取り決勝にコマを進めました。

・成年ポイントレース予選〜松田 究君

 第2組22名が出走、少年と同様に10名が決勝に進出します。積極的に仕掛けますがなかなかポイントを取ることができず、16位で決勝には進めませんでした。成年のレースはポイントを取っても着順で決勝進出を逃すなど、1・2組とも混戦のレースとなりました。

・成年4km速度競争準決勝〜阿部 嵩之君

 1・2組ともに10名のメンバーで、ほとんどが学連勢で準決勝がスタートしました。2組の阿部君は、予選同様に動きがなく、先頭責任が完了しないままにレース終了かと思われましたが、11周目の第4コーナーで前が空いたチャンスを逃がさずに一気にスパートし、11周目のバック、12周目のホーム、バックと一人逃げしてゴールし、トップで決勝に進出しました。

・少年エリミネイション決勝〜高宮 正嗣君

 18名で争われた決勝、予選と同様に集団の外側上方に位置取り順調に周回を重ね、上位入賞を期待しましたが、6周目にほんの僅かなタイヤ差でエリミネイトされ、結果は14位でした。

・成年4km速度競争決勝

 強豪が出揃った決勝は10名で争われました。ホーム・バックを完了した選手は3名で、中でも日大の辻中選手は7周目までトップ通過し先頭責任完了を独占しました。レースが混迷する中、8周目以降からは他県の2人の選手がホームとバックを分け合いますが先頭責任を完了しないまま10周目からは別の他県の2人の選手が抜け出し、協力しながら先頭責任を完了し、最終ラップに入りました。後は着順で決まると言う展開になった12周目のバックを過ぎたところで阿部君が一気に抜け出し3着でゴール。先頭責任は取れなかったものの、念願の6位入賞を果たしました。

・少年ポイントレース決勝

 20人、24kmで決勝が行われました。阿部君の入賞で刺激を受け積極的なレース展開でしたが、上位5名は序盤から抜け出しポイントを重ねると言う展開になりました。終盤は1つの集団でポイントを奪い合う中で、中盤に熊坂君が4位通過でポイントを獲得しましたが、全国のレベルは高く14位でレースを終えました。

10月4日 六郷自転車競技場

 表彰・閉会式

国体を振り返って

 この度の秋田国体出場に伴い、予選会終了後から秋田での国体会場を使っての合宿をはじめ、9月の記録会の機会を捉えてトラックでの合宿を実施してきました。

 北海道のバンクは函館に限定され、なおかつ練習時間が少ない環境から、少しでもバンクやトラック競技に慣れることが大切と考えました。

 また、ロード競技についてはツール・ド・北海道をはじめ全国大会経験者や実績もあり、入賞可能な圏内にあると期待していたところです。

 その中で、阿部選手の成年4km速度競争の結果はすばらしいものでしたが、それ以外の結果は前述の通りで、他の競技も入賞まであと一歩というレベルにあると感じました。

 他の都府県から比べると、ロードの練習環境が抜群の北海道ですが、ロードレースだけにとどまらず、トラック競技にも関心を持っていただき、特にジュニア選手をはじめより多くの選手にチャレンジしてもらいたいと思っています。

成年監督  古舘 一也